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結婚式のサクラはやるべきだ

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ご結婚おめでとうございます!!!

 

大学生の時、金欠が続きたこともあってバイトをしなければならないと思った。そこでレアバイトを掲載するサイトを目にすることがあり、面白いバイトを見つけた。

 

 

結婚式のサクラ要員バイト

 

 

結婚式に来る人の中には、お金を払って参加するものかと怪訝な目でサイトをみていたが、調べるうちに多くの企業が代行を募集していることを知った。

 

 

よし、やろう。

 

 

サクラは、頻繁に募集しているわけではなく、ごく稀に募集をしているそうだ。そして、場所もバラバラで神奈川県だったり、静岡県だったりどこで募集しているかはその時次第。

 

 

たまたま、神奈川県で募集をしていたので応募をしてみると見事に参加可能と採用連絡がきた。

 

サクラ前線、当日

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ものすごく緊張をしており、前日は眠れなかった。遠足の前日のように、そわそわして当日が気になる気持ちであった。

 

 

結婚式場から少し離れた場所に集合をしていたサクラ達は、異様な雰囲気を纏っていた。集合時間になるとサクラを仕切るリーダーらしき人物が、サクラ名と年齢、役職を名乗る。ちなみに、今回のサクラは、会社の社員全てをサクラとして雇ったらしく、依頼人は新郎であった。

 

 

私のサクラ名は、ごくありふれた名前で、年齢は25歳と実年齢より上であった。新郎の後輩社員役として、赤の他人を先輩扱いしなければならない体育会系のノリが必要であった。

 

訳ありの新郎

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結婚式というお祝いごとは、身内や家族では縁のゆかりもないことだったため、知らずに1着しか持っていない紺色のネクタイで登場した。周りの目が痛い。

あいつは、祝い事で葬儀の格好かと心の声が聞こえた。

 

 

式場では、静かに安っぽいプラスチックの花びらを手に持ち、夫婦を待っていた。依頼をした新郎はどんな人物なのだろうかと待ち時間がもどかしい。

 

 

「新郎・新婦の登場です。」

 

 

進行役が一声あげると、新郎の姿が見えた。

さて、会社一同を雇う訳あり男は、どんな面なのか?どうせ、やばい奴だろうと思った。

 

 

新郎を見ると、「ザ・普通」。本当にどこでもいそうなサラリーマン。もっといえば、新宿に行けば100人はみる人。

 

 

ここでの出来事は何もなく、平和に終わった。

 

 

死んだ魚の目をしてやがる

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披露宴に移り、食べ物と飲み物、引き出物をありとあらゆるものを無料で食いつぶした。シャンパン、ビール、ステーキに貧乏学生にはやるべきだと思ったし、ずっとこのバイトをしたいとも思うほど待遇がいい。

 

 

会場には、新郎新婦の家族、身内だけでなく友達も大勢来ているが、10数名は赤の他人である。自分が逆の立場であれば、恐ろしい。

 

 

流れ通り、新郎新婦が再び我々の前に登場をする。家族や友人の前に立ち止まり、感謝や久しぶりと声をかける。

とうとう我々、赤の他人の前に現れる。先ほど、友人達と話す顔とは正反対のように、表情筋が死んでおり、死んだ魚の目をした顔で声をかけて来た。

 

 

「うわ、これは辛い。」

 

 

みているだけで心が裂ける。何かしらの理由が、あるに違いないがどうして社員を雇わなければならない状況に陥ったのか。

式中は、そのことしか考えられなくなってしまった。

 

 

新郎の特殊マスク並みの固定した表情を見ただけの辺鄙な披露宴であったが、このバイトは飲み食いし放題で、3時間で6000円ももらえたコスパ最強の案件であった。

 

 

 

役に徹することができ、違う世界を見たい人にはぜひオススメしたい。

 

 

 

しかし、雇う人間がいるからこそ、このようなサクラのバイトが募集されており、依頼人を尊重することができる人間が好ましい。つまらぬ背景は、考えることをやめ、楽しむのが一番。

 

 

 

街中で見かける夫婦ももしかしたら、サクラを雇ったかもしれない。しかし、本当の幸せは個人によって異なる。知らない方が幸せという言葉があるが、相手をもっと知った方がいいのは確かだ。

 

 

愛は、結局は見えない!!!!

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